私は別に山中に住んでいるわけではありませんし、頭も逝かれていません。
私は今日、いつものように家の近所をウォーキングしていました。
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そして、家の前に戻ってきてもう1週行こうかと歩き出し、横のドブ川の縁を歩いている猫を見つけました。
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しかし猫にしては太っているなと感じ、よくよく見ながらゆっくり歩いて進んで行きました。
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そして私は自分の目を疑いました。
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もう夜ですし、あたりは暗かったのですが、街頭に照らされたそれはまさしく“たぬき”でした。
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私の近所には猫が多く、よく見かけます。
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そして、イタチも結構見かけたりします。
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が、たぬきとなると、このあたりでは見かけるどころか、このあたりに存在するということさえ予想しておりませんでした。
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私はそれを凝視しました。
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それはこちらからは反対側の川向こうの縁を歩いていました。
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そして畑の方へと歩いていく様子を、私はそれをガン見しながら見届けていました。
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しかしこのままでは、これを目撃したのは私だけ。
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誰かに知らさねば、と思い慌てて家へ入り母と、家に来ていたいとこに伝えました。
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そして再び外へ出て、川縁を見に行くともうそこにはたぬきはいませんでした。
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あとで、叔母に知らせてもほら吹き扱いでまったく信じてくれません。
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そして今、ここにこうやって書き込んでいますが、きっと目の錯覚か頭がおかしくなったと思われるのでしょう。
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でもあれは“たぬき”でしたよ。


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